生きていると困難な問題にぶつかったり、危機的な状況に追い込まれるなど、大きなストレスを抱えることがあり、時には心が折れそうになってしまうことだってあります。
そんな状況下でも、自然と自己回復できる人とそうでない人がいます。
✔困難にぶつかったときにどんどん深みにはまってなかなか抜け出せない。
✔我慢して、我慢して心が折れるまで追い込まれてしまう。
✔問題は溜まっていくけれど、ある時ふっと吹っ切れる。
あなたはどのタイプですか?
■こころの自己回復力が高い人と低い人の違い
こころの自己回復力が高い人と低い人の違いは何でしょうか?
こころの自己回復力が高い人は、実は、しなやかなこころを持っています。
しなやかなこころとは、こころの弾性があるともいえます。
例えば、程よく空気の入ったボールをイメージしてください。
ボールを押さえつけると凹んだり、変形したりしますが、離すとまた元の球形に戻ります。
この状態が、弾性のあるしなやかなこころです。
空気が少ないボールだったらどうでしょうか?凹んだまま、元の形に戻ることができません。
また、パンパンに膨らんだボールだったら、強い力が加わったら破裂してしまうことだってあります。
程よく空気の入ったボールのように、困難やストレスなど外からの圧力を撥ね返す力があり、困難な環境に適応していく力がある人がこころの自己回復力が高い人です。
■こころの自己回復力が低い人の特徴
・生真面目
・なんでも人に合わせて行動する
・気持ちを切り替えられず、くよくよ悩む
・ネガティブ思考 自分の気持ちや状況を相手に説明することができない
こころのしなやかさが足りないと
目の前のことでいっぱいになり、一喜一憂してしまい、周りが見えず、物事の本質を見失ってしまいます。
また、目標を立ててそれに向かっていても、ちょっとしたミスで落ち込み、「やっぱり自分にはできないんだ」とすぐにあきらめてしまいがちです。
■こころの自己回復力が高い人の特徴
・なにごともネガティブにとらえず、楽観主義である。
・問題が起こって落ち込んだとしても、その後の回復が早い。
・自分の心の声に耳を傾けることができる。
・他人と比べて自分はダメだと思わない。
・はじめての出来事にも果敢に挑戦し、簡単には諦めない。
・自分の強みと弱みを客観的に理解している。
・気分転換の方法をいくつも持っている。
こころがしなやかな人は、
色々な物事や人に興味や関心を持っており、感情が豊かです。ネガティブな感情も受け入れることで、変化への適応ができます。
■こころの自己回復力を高める方法
こころの自己回復力が高いしなやかなこころを育てるためにはどうしたらよいのでしょうか。
アメリカ心理学会が発表したレジリエンスを形成する10の方法を紹介します。
※こころの自己回復力は、レジリエンスといわれています。
①家族や友人・他人と良い関係を作っておく。
②危機やストレスに満ちた出来事でも、克服できない問題としてとらえない。
③変化を受け入れて、変えられるものに注意を払う。
④現実的な小さな目標を立て、それに向かって進む。
⑤不利な状況でも、自ら決断して行動する。
⑥上手くいかないときには、自分発見のための機会と考える。
⑦自分の良いところにフォーカスして自信を深める。
⑧目先のことにとらわれずに長期的な視点で物事をみる。
⑨楽観的に考えて希望に充ちた見方を持つ。
⑩自分自身を大切にして心と体をケアする。
いかがでしょうか。
いきなり全部いっぺんには、難しいですよね。ですから、ちょっとずつ自分でできそうなことから、普段の生活に取り入れてみてください。
気づいたときには、こころの自己回復力はかなり高まっているはずです。
それでも、とても一人ではできないと思われた方は、私といっしょにこころの自己回復力を養っていきませんか?