魂がよろこぶ こころの自己治癒力を高めるカウンセラーの とみ です。
本日も読んでくださりありがとうございます。

今日は、自己固定感を高めるためにも必要な疑う力について話してみようと思います。

■「疑う」のは良くないこと?

みなさんは、「疑う」ことはあまりよくないというイメージ持っていませんか?

「疑う」とは、「悪い事を予想して本当かどうか怪しいと思ったり、不審に思うこと」、と考える方が多いのではないでしょうか。

でも、今日、ここでお伝えしたいのは、そんなネガティブなことではなく、「物事に対して事実と違うのではないか、間違ってはいないか」と考えてみることです。

■「信じる」のはなぜ?

物事を簡単に信じないで一度は「本当かな?」と疑ってみることは、とても大切です。

でも、人のことをまったく疑わずに信じてしまう人、それによって騙されてしまったなんていう経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

人はなぜ深く考えることなく物事を信じてしまうのでしょうか。
信じるということは、疑わないということですよね。

それは、疑わない方が楽だからです。

-本当にそれって正しいの?
-このやり方って適切な方法なの?
-この人の言っていることを本当に信じてもいいの?

こんな風に日々の生活の中で物事をひとつひとつ疑っていたら、ちょっと大変そうですよね。

誰かが言っていることにいちいち「ちょっと待って、それってさぁ~」って議論を持ちかけていたら、面倒くさいやつって思われてしまいそうですよね。

ことあるごとに疑ってかかるのは結構な労力が必要になります。

人は楽な方へ楽な方へと流れてしまうものですから、当然、そんな大変な思いはしたくないですよね。

ですから、何も考えずに目の前のことをそのまま信じてしまうのです。

誰かが考えたことをそのまま受け入れていれば、自分で考える必要がなくなりますし、そのことで失敗したとしても、決めたのは自分ではないので、他人のせいにすることができます。

自分では判断せず、他人のせいにすれば責められることもありませんよね。

■疑わないとどうなる?

でも、これはとても危険なことです。

物事を深く考えることなく信じてしまうことが習慣になると少しずつ、自分の意見を持てなくなってしまうのです。

更に、この状態が続くと当然のことながら、自己肯定感も下がってしまいます

アダルトチルドレンの方たちは、自分がどうしたいのか、何が好きなのかよくわからないという方が多いのですが、その理由はここにあります。

アダルトチルドレンの多くは、周りの人の期待や評価が気になって、自分の本当の気持ちや考えを抑え込み、他者に合わせようとする傾向があります。

自分を出さないことで、これまでうまく生きてきたわけですから、人の言うことを信じてしまえば煩わしいことを考えずに済むんだという経験から、更に疑うことなく物事を受け入れてしまうのです。

これまで長い間、自分の気持ちを出さずに、というより、我慢して抑え込んできたので、どうやって出したらいいかすらわからなくなっている状態です。

■疑うことのメリット

そこで、自分の本当の気持ちに気づくためにお薦めなのが、「疑う」ことです。

「疑う」ことは、物事を「正しくない」とか「信用できない」と決めつけることではなく、鵜吞みにせずに、ちょっと止まってみることです。

歩いていたら、道が二手に分かれていたときに、さてどっちへ行こうかと考えますよね。

そこで、今日は、右へ行こうと判断する、こんな風に、こっちでいいのかな?と立ち止まって考えて、そして答えを出すこと、それが「疑う」ことです。

周りの流れに乗って楽に進むのではなく、「疑う」という一時停止によって自分の気持ちに気づいて、自分の価値観で判断できるようになります。

そうすると、自己肯定感を高め、建設的なコミュニケーションや人間関係の構築が可能になるのです。

■疑うことの注意点

そうは言ってもそんなになんでも疑っていたら疲れる、何も信じられなくなる、という声が聞こえてきそうです。

ここでちょっと気を付けてほしいのは、なんでもかんでも疑えばよいというわけではないということ。

すべてを疑うことはすべてを信じることと同じくらい楽なものです。これでは、思考停止状態です

大切なのはすべてを疑うことではありません。

自分の気持ちに余裕をもって一呼吸おいて、自分で考えること。

判断するためにはいったん立ち止まってみることが必要なのです。

■どうやって疑う?

では、これまで疑わずに過ごしてきた方がまず疑ってみるために何ができるか考えてみましょう。

1.何かを受け入れる前に、その情報の信頼性を確認しましょう。信頼性のある情報源から得られた情報は、疑いなく受け入れることができます。

2.自分の感情や意見を抑えずに受け入れることが大切です。自分の気持ちを無視せずに、どうしてこんな気持ちになるのかな?などと考えてみるといいですね。

3.疑いを持つことは、他人の意見を否定することではありません。むしろ、異なる視点を尊重することで、自分の意見が明確になってきます

疑いを持つことは、私たちの成長と自己理解に欠かせない要素です。アダルトチルドレンが自分の本当の気持ちを受け入れ、解放されるためにも、「疑う」ことを大切にしましょう。

■疑うことで自己肯定感を高めよう

疑いを持つことで、私たちは情報をより深く理解し、自分の意見を形成できます。

疑いを持つことで、自分の本当の気持ちを受け入れ、解放されることができます。

自分の考えや感情に疑問を持ち、それらを深く掘り下げることで、自己理解や自己成長を促進し、自分らしく生きるための基盤を築くことができます。

疑うことは、自己肯定感を高め、自己実現を図る上で欠かせない要素なのです。

自分の本当の気持ちや考えに耳を傾け、それらを大切にすることで、自己肯定感を高め、より充実した人生を築いていきましょう

「疑う」と言われても、よくわからない、ピンとこないという方は、私といっしょに考えてみませんか?