期待することがストレスの原因

夫や妻への期待、わが子への期待、職場の上司や部下への期待など、私たちは、気づかぬうちにかなりの期待をしています。そして、それが叶えられないとがっかりしたり、不平や不満が募ったりしてストレスになっていませんか?

その不平や不満を誰かに聞いてもらうとその時はすっきりした気分になるものです。

これは、一時的に交感神経が興奮するためなのですが、その後、自律神経のバランスが乱れて体調を崩すことになります。他人への不平や不満を口にしないようにすることでかなり自律神経のバランスをとることができます。

そもそも、勝手に期待したのは、あなた自身かもしれません。

期待というのは、物事がこうあるべきだと思い描くことです。つまり、今現在、こうあるべきという状態ではなく、不十分だという感覚なのです。

期待することはストレスを引き起こす最大の原因の一つです。

威圧的な上司も実は・・・

例えば、上司が威圧的だったり自慢話ばかりするようなタイプの場合、実は、「認められたい」という欲求を満たすために、人より優位に立つことで不安を解消しようとしているのです。要するに小心者で自己肯定感が低い人なのです。

そんな上司に対して、多くの期待をするのではなく、「この人はとっても不安になんだな」と思えたら、ムカつかなくて済むのではないでしょうか。

自分にも期待し過ぎていませんか?

この期待、自分に対しても行っていませんか?

イライラや不安がある⇒このままではダメだ⇒焦る⇒さらに不安になり自信を無くす
これって悪循環ですよね。

そもそもこのイライラや不安、焦りは自分への期待値を上げ過ぎているときに起きるのです。

このような状態では、交感神経が過剰に高まり、呼吸が浅くなり、血流が悪くなります。ここで、更に頑張ろうと思ってもうまく力が発揮できず頑張れない状況になってしまいます。

こんな時は、まず、深呼吸をしましょう。口からゆっくり息を吐いて、鼻から息を吸います。

6秒吐いたら3秒吸うなど、吐く時間を吸う時間の倍くらいにしてゆっく深呼吸しましょう。深呼吸をすることによって自律神経が整ってきます。

不満は期待とのズレ

ところで、ほとんどの不満は期待していることとのズレだということをご存じですか?
期待さえしなければ、相手に不満を持つこともなく、それがストレスになることもないのです。

他人をコントロールすることはできません。
相手にも自分にも過度な期待をせず、自分自身の行動を少し変えてみることでストレスを軽減していきましょう。

「そんなこと言っても、期待しないなんてできそうにない!」
そう思われた方は、わたしといっしょに期待しない方法を見つけていきませんか!?